2016年1月25日月曜日

神経診察の道具セット


神経内科では
古くから
神経診察と呼ばれる独特な診察を行い、病気の診断を行います。


この診察では、特殊な?道具を使用しますので、
今回ご紹介させていただきます。

東京女子医科大学病院の脳神経センターに、用意されている
神経診察の道具セットを撮影してきました。



道具セット





















中身1






















左から握力計、音叉、ハンマー、眼底鏡です

音叉を鳴らすと「ブーン」という音や、細かい振動が発生しますので、「聴こえ」や「振動の感覚検査」に使用します。


中身2




















左から舌圧子、ルレット、巻き尺、懐中電灯、筆です


ルレット先



























ルレット使用























ルレットは家庭科の授業で使用したと思いますが、

上の写真のように先が鋭利なので、
皮膚の上を転がして、「痛みの感覚検査」に使います。

現在では種々の問題で、ルレットの代わりに爪楊枝などを使用することが多いようです。


筆とティッシュ





















筆は「触った感覚の検査」に使用しますが、
こちらも最近はティッシュペーパーなどで代用される事が多い様です。

神経診察では、このように
どこにでもあるような物を使いますが、

高度な検査が発達した現在でも、神経診察はとても重要と考えられているようです。

神経内科の専門医試験でも、診察の実技試験があり
筆者も相当苦戦した事を覚えています。



by T

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