2016年3月14日月曜日

神経・筋疾患の生検と病理像


東京女子医大の神経内科は脳卒中の専門家が多いです。
しかし
脳卒中以外の各分野における専門家も多く、
多彩な神経内科疾患でお困りの患者様に、自分の施設だけで診断・治療が可能です。

このような施設は、全国の中でも少ないようです。

当院では、実際の患者様から神経・筋肉を採取して、神経・筋疾患の診断もおこなっており。他院ではできない病院も多いと思います。

というわけで
今回は、神経・筋の病理標本作成の現場を撮影させてもらいました。























上は採取した神経や筋肉を薄く切る機械。内部は-15℃ととても冷たい。
























見にくいかもしれませんが、
中央右のシャーレ中に極めて薄く切られた筋肉が浮いています。


多くの薬品




























pHを調整






































多くの薬品で、pHを調節して、神経や筋肉に色をつけて
顕微鏡で観察できる状態に仕上げていきます。


標本




















筋肉























筋肉




























下のモザイク状の画像では
筋肉の種類の違いにより、色も異なっているのがわかります。
これは、一般的には赤筋や白筋と呼ばれ、魚でいう赤身、白身の違いのようなもののようです。

末梢神経























今回は、神経・筋の病理診断について、撮影してきました。
神経・筋疾患の診断の専門性、過程の複雑さなど少し学べた様に思いました。

個人的に
神経や筋肉の生々しさとは異なり、
顕微鏡像は、色鮮やかで、綺麗という印象でした。
時間を忘れ、いつまでも見ていられる様な気分でした。




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