2015年度 (第41回) 日本神経学会 神経内科専門医試験を終えて
今回は、私(神経内科医 N)が
第41回神経内科専門医試験に合格しましたのでご報告します。
受験申し込みに必要な症例レポートを、2月ごろから10症例作成し、経験した症例一覧や、研修の達成度などと、まとめて3月末に提出。これだけでも力尽きそうでしたが、大変なのはここからでした。
6月13日の一次試験(筆記試験)の勉強を4月から開始。今まで色んな疾患見てこれたし、大丈夫だろうと思いながら問題を見てみると、、、全く分からない!
しかし、昨年受験した先生方が作った解説をみると、『一目見れば分かる問題でした』
そうですか、プレッシャーかけてきますね。
家庭の都合で仕事から帰ってからと休日は全く時間がないので、主に日中仕事中にひたすら勉強しました。
幸運にも出張先の上司の先生も一緒に受験することになっていたので、色々教えてもらいながら、楽しく勉強ができました。
一次試験当日、必修問題100問、一般問題100問、臨床問題40症例100問をひたすら解きました。問題が多すぎて何度も訪れる『もう読むのをやめて適当に答えを書いてしまおうか』という気持ちとの戦いを終え、試験から一週間後に届いた一次合格の通知。安堵とともに押し寄せる口頭試問への恐怖感。
心を落ち着かせるために一旦沖縄に現実逃避の旅へ。
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沖縄 |
そして7月11日、ついに恐怖の二次試験(口頭試問、診察実技)の日。
試験はAの部屋で診察実技、Bの 部屋で一般的な知識の口頭試問とレポートに関する質問など、それぞれ20分ずつでした。
Aの部屋では、MMT、眼球運動、トーヌス、失調、上肢の麻痺の診察、NIHSSの取り方、不随意運動、歩行障害の実演などをやりました。
Bの部屋では、tPA、MSとNMO、パーキンソニズムの鑑別、末梢神経伝導検査、反復刺激試験、失語などについて次から次へと質問されました。
Aの部屋でNIHSSの取り方で間違った答えをしてしまい、『それじゃーNIHSSの点変わってくるよ。こっち(試験)の点数も変わってきちゃうよ。』と言われ、ハラハラしましたが、基本的には、ヒヤヒヤさせられながらも、知らないことは教えてくれるような微妙な空気感の中の試験でした。
そしてまた1週間後に届いた合格通知。ほっとしま した。
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合格通知 |
それより何よりも、試験の前後で明らかに患者さんを診察する時の頭の中の思考が変わったように感じます。
専門医試験がゴールのように考えていましたが、やっと土台が出来たようなそんな感覚です。
これからももっと患者さんを診察したい、色々学んでいきたいと感じる今日この頃です。
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