2016年12月16日金曜日

「”新”空間光学式手ブレ補正」と「頭位変換眼球反射」


神経内科の診察に、頭位変換眼球反射というものがあります。

医学大辞典 第2版 医学書院によると

頭位変換眼球反射 [oculocephalic reflex] 
頭位が変化すると、前庭器官で感知され、代償性の眼位変化により、視線を一定に保とうとする反射をいう。(以下略) 

とあります。
つまり下図のような反射です。





























この反射により、急に頭が動いても、視線を保てるという効果があるようです。

一方で

Sonyのビデオカメラに

「ズームしてもブレない、”新”空間光学式手ブレ補正」

 というものがあります。この機能、レンズの動きがすごいんです。
カメラ本体が動いても、レンズが反対側に動き、
少しの間、一定の視線を保っています。




 まるで頭位変換眼球反射のように、視線を一定に保とうとするレンズの動きは、とても滑らかで


人の眼を連想させて、
何か奇妙な感覚に陥ります。

それにしても、sonyのビデオカメラは人の眼のような動きをして、すごいと思いました。




by T

2016年12月5日月曜日

第219回日本神経学会関東・甲信越神地方会に参加してきました.


第219回日本神経学会関東・甲信越神地方会が
2016年12月3日に開催され,当科からも2演題発表がありました.


永田町駅




























国会図書館





























会場の砂防会館










































発表の医師









































座長の医師

































発表ブロックの座長(≒司会者)は,当科の医師でした.

発表の医師にとっては
厳しい質問が来ても,助け舟を出してもらえるかもしれないという,安心感があったようです.























2016年11月20日日曜日

第46回 日本臨床神経生理学会 学術大会に参加してきました


2016年10月27日~29日まで、第46回日本臨床神経生理学会学術大会が福島県で開催され
当科からも多くの参加がありました。

新幹線で福島県の郡山市へ



































































































郡山は人口約34万人の大きな都市で、駅前も栄えている印象でした。

会場はホテル「ハマツ」でした。





















外の看板






























中の様子は、取材の許可が必要で、今回は撮影できませんでしたが、各種発表や技術講習会など知識をアップデートできる良い機会でした。

個人的には、外の冷たい雨で体が冷えてましたので
ホテルハマツの中の暖かったことがうれしくて
印象に残っていました。



by T


2016年10月19日水曜日

第28回日本神経免疫学会学術集会

第28回日本神経免疫学会学術集会が
9月29日~30日まで長崎で開催されました.

当科からも多く参加させていただきました.

































多くの発表を拝聴し,神経免疫疾患の勉強をさせていただいた様子ですが,
感想を聞くと

「グラバー園に入れなかったのが残念」
とのことでした.


by T

2016年10月13日木曜日

新しい教育・研究棟に移転しました.


2016年10月11日は特別な日で,新しい教育・研究棟への移転日でした.

教育・研究棟とはすなわち,医局のことで,自分たちの机やロッカーがある場所です.

今までは,仮研究棟の2階というところが神経内科の医局でしたが,「仮」という名前のとおり,古めかしい建物でした.
しかも,私が知る限り7年以上,「仮」の研究棟のままでした.

10月11日はとうとう「仮」の研究棟から出て行く日になりました.

新しい教育・研究棟は写真の通り,ものすごいきれいです.




外観1





















入り口





















立派な表札





















私の席





















偉い先生の席





















カンファレンスルーム





















写真にはありませんが,
個人的には

新しい教育・研究棟はトイレがきれいな事も良いことだと思いました.


by T

2016年9月25日日曜日

屋形船での食事会が開催されました。


今年も屋形船での食事会が開催されました。
当科医師以外にもたくさんの方がご参加下さいました。
誠にありがとうございました。


東京湾を望む

全体写真

by T

2016年6月21日火曜日

夏季セミナー開催のお知らせ.

2016年7月30日(土)に夏季セミナーが開催されます.

学生さんや研修医の先生,入局を考えて下さっている先生など,
例年,多くの方がご参加下さっています.出入りは自由なので,少しだけ参加&懇親会だけの参加でも大歓迎です.今年も皆さんのご参加の程,よろしくお願い申し上げます.










































2016年5月17日火曜日

新入局員歓迎会(2016年度)がありました。

新入局員歓迎会が2016年5月17日に開催されました。女子医大病院の医師だけでなく、医局の先輩、他院の先生、初期研修医の先生、コメディカルの方などたくさんの方がご参加くださいました。


















































新しいの先生方の自己紹介プレゼンテーションもありました。出身大学や部活、初期研修病院も異なるようでした。また、学生時代にフランスへの留学経験がある先生もいらっしゃるようでした。

by T

2016年4月30日土曜日

新年度が始まりました


東京女子医科大学神経内科でも、新年度が始まりました。
新入局の先生方を迎える事ができ、心機一転、共に切磋琢磨できればと思います。


新しい先生方














控え室にて

全体写真
































2016年3月14日月曜日

神経・筋疾患の生検と病理像


東京女子医大の神経内科は脳卒中の専門家が多いです。
しかし
脳卒中以外の各分野における専門家も多く、
多彩な神経内科疾患でお困りの患者様に、自分の施設だけで診断・治療が可能です。

このような施設は、全国の中でも少ないようです。

当院では、実際の患者様から神経・筋肉を採取して、神経・筋疾患の診断もおこなっており。他院ではできない病院も多いと思います。

というわけで
今回は、神経・筋の病理標本作成の現場を撮影させてもらいました。























上は採取した神経や筋肉を薄く切る機械。内部は-15℃ととても冷たい。
























見にくいかもしれませんが、
中央右のシャーレ中に極めて薄く切られた筋肉が浮いています。


多くの薬品




























pHを調整






































多くの薬品で、pHを調節して、神経や筋肉に色をつけて
顕微鏡で観察できる状態に仕上げていきます。


標本




















筋肉























筋肉




























下のモザイク状の画像では
筋肉の種類の違いにより、色も異なっているのがわかります。
これは、一般的には赤筋や白筋と呼ばれ、魚でいう赤身、白身の違いのようなもののようです。

末梢神経























今回は、神経・筋の病理診断について、撮影してきました。
神経・筋疾患の診断の専門性、過程の複雑さなど少し学べた様に思いました。

個人的に
神経や筋肉の生々しさとは異なり、
顕微鏡像は、色鮮やかで、綺麗という印象でした。
時間を忘れ、いつまでも見ていられる様な気分でした。




byT



2016年1月25日月曜日

神経診察の道具セット


神経内科では
古くから
神経診察と呼ばれる独特な診察を行い、病気の診断を行います。


この診察では、特殊な?道具を使用しますので、
今回ご紹介させていただきます。

東京女子医科大学病院の脳神経センターに、用意されている
神経診察の道具セットを撮影してきました。



道具セット





















中身1






















左から握力計、音叉、ハンマー、眼底鏡です

音叉を鳴らすと「ブーン」という音や、細かい振動が発生しますので、「聴こえ」や「振動の感覚検査」に使用します。


中身2




















左から舌圧子、ルレット、巻き尺、懐中電灯、筆です


ルレット先



























ルレット使用























ルレットは家庭科の授業で使用したと思いますが、

上の写真のように先が鋭利なので、
皮膚の上を転がして、「痛みの感覚検査」に使います。

現在では種々の問題で、ルレットの代わりに爪楊枝などを使用することが多いようです。


筆とティッシュ





















筆は「触った感覚の検査」に使用しますが、
こちらも最近はティッシュペーパーなどで代用される事が多い様です。

神経診察では、このように
どこにでもあるような物を使いますが、

高度な検査が発達した現在でも、神経診察はとても重要と考えられているようです。

神経内科の専門医試験でも、診察の実技試験があり
筆者も相当苦戦した事を覚えています。



by T